外壁のツートンカラーは、住宅の外観をモダンでスタイリッシュに演出する効果的な手法です。
しかし、色の組み合わせや配置パターン、素材選びを間違えると、かえって全体の印象を損ねてしまう可能性も。
ツートン外壁を成功させるには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
今回の記事では、モダンな印象を際立たせるための色選び、配置パターン、素材選びについて解説します。
また、洗練されたデザインを実現するための具体的な方法を、分かりやすくご紹介します。
理想の外壁デザインを実現するためのヒントになれば幸いです。
外壁ツートンでモダンな家を実現する色選び
ベースカラーとアクセントカラーの組み合わせ
ツートン外壁では、ベースカラーとアクセントカラーの組み合わせが全体の印象を大きく左右します。
ベースカラーは外壁の大部分を占める色で、落ち着きや上品さを演出する役割を担います。
一方、アクセントカラーはベースカラーを引き立たせ、デザインにメリハリを与えるための色です。
ベースカラーには、白、グレー、ベージュ、ブラウンなどの無彩色や淡い色が人気です。
これらの色は、どんなアクセントカラーとも相性が良く、モダンな雰囲気を出しやすいという特徴があります。
アクセントカラーを選ぶ際には、ベースカラーとのコントラストを意識することが重要です。
ベースカラーが白であれば、黒、ネイビー、ブラウンなど、はっきりとしたコントラストのある色がおすすめです。
ベースカラーがグレーであれば、ベージュやホワイトなどの同系色でまとめるのも良いでしょう。
ただし、アクセントカラーは全体面積の1割程度に留めるのが、モダンな印象を保つコツです。
モダンスタイルに合う配色例
モダンなツートン外壁を実現するための、具体的な配色例をいくつかご紹介します。
・白×グレー:定番の組み合わせで、スタイリッシュで洗練された印象を与えます。
グレーの濃淡を変えることで、クールな雰囲気にも、ナチュラルな雰囲気にも仕上げることが可能です。
・白×ネイビー:高級感と落ち着きを両立した組み合わせです。
上部に白、下部にネイビーを配置すると、重心が安定し、堂々とした印象になります。
・白×黒:強いコントラストがモダンさを象徴する組み合わせです。
シンプルながらも目を引く、ミニマリズムを体現したようなデザインに最適です。
サッシや玄関ドアの色を黒で統一すると、さらに引き締まった印象になります。
・オフホワイト×ダークブラウン:木質感との相性が良く、上品で落ち着いた雰囲気を演出します。
モダンながらも温もりを感じさせる、和モダン住宅にもおすすめです。
・グレー×ベージュ:柔らかく、優しい印象を与える組み合わせです。
グレーの落ち着いた雰囲気とベージュの温かみが調和し、リラックスできる空間を創り出します。
配色を選ぶ際には、色見本を屋外で自然光の下で確認することが重要です。
室内照明では見え方が異なるため、注意が必要です。
色の印象と心理効果を理解する
色は、人の心理に影響を与える力を持っています。
外壁の色を選ぶ際には、色の持つイメージや心理効果を理解することが重要です。
白:清潔感、明るさ、広がりを感じさせる色です。
モダンなデザインには欠かせない色と言えるでしょう。
黒:高級感、重厚感、スタイリッシュさを演出します。
アクセントカラーとして使用すると、効果的です。
グレー:落ち着き、上品さ、都会的な雰囲気を醸し出します。
ベースカラーとして人気が高い色です。
ベージュ:温かみ、自然体、親しみやすさを感じさせる色です。
白やグレーとの組み合わせで、モダンな印象を損なうことなく、柔らかさを加えることができます。
ブラウン:落ち着き、安定感、自然な雰囲気を演出します。
木目調の素材と組み合わせると、より自然な温かみを表現できます。
ネイビー:高級感、知的さ、信頼感を与えます。
白やグレーとの組み合わせで、洗練されたモダンな印象になります。
外壁ツートンモダンにおける最適な配置パターン
水平方向の塗り分け
水平方向の塗り分けは、最も一般的なツートン外壁の配置パターンです。
1階と2階を異なる色で塗り分けることで、メリハリのある外観を演出できます。
一般的には、下部を濃い色、上部を明るい色にすることで、視覚的な安定感と重厚感を生み出します。
このパターンは、建物の構造を強調し、安定感を与える効果があります。
また、高低差のある建物では、それぞれの階層を明確に区別し、デザインに奥行きを持たせることができます。
垂直方向の塗り分け
垂直方向の塗り分けは、シャープでスタイリッシュな印象を与えます。
壁面を縦に2色に塗り分けることで、視線が上に伸び、建物を高く見せる効果があります。
狭小地や3階建て住宅など、縦長の建物に適しています。
このパターンは、モダンで都会的な雰囲気を演出したい場合に有効です。
部分的なアクセントカラーの活用
ベースカラーとアクセントカラーに加え、部分的にアクセントカラーを使うことで、デザインに変化を加えることができます。
玄関ポーチ、ベランダ、窓枠などにアクセントカラーを施すことで、視覚的なアクセントとなり、全体の印象を引き締める効果があります。
アクセントカラーは、ベースカラーやメインのアクセントカラーとは異なる色を選ぶことで、より効果的です。
ただし、アクセントカラーの使用面積は全体の1割程度に留めるのが望ましいです。
外壁ツートンモダンを成功させるための素材選びと注意点
外壁素材の種類と特徴
外壁素材には、様々な種類があります。
それぞれに特徴があり、色の発色や耐久性、メンテナンス性などが異なります。
・サイディング:軽量で施工が容易なため、近年人気が高まっています。
様々なデザイン、色、素材があり、ツートンデザインにも適しています。
・モルタル:耐久性が高く、デザインの自由度も高い素材です。
しかし、施工に手間がかかり、費用も高くなる傾向があります。
・タイル:耐久性、耐候性に優れ、高級感があります。
しかし、重量があり、施工費用も高額になります。
・金属系:軽量で耐久性に優れ、メンテナンスが容易です。
モダンなデザインに適しています。
素材と色の組み合わせ
外壁素材と色の組み合わせも、全体の印象を左右する重要な要素です。
素材の質感や色によって、同じ色でも見え方が大きく変わります。
例えば、木目調のサイディングは、ブラウン系の落ち着いた色と相性が良く、温かみのあるモダンな雰囲気を演出できます。
一方、金属系のサイディングは、グレーや黒などのクールな色と組み合わせることで、スタイリッシュな印象になります。
素材選びは、色の選択と同様に、慎重に行う必要があります。
まとめ
今回は、モダンな外壁ツートンデザインを実現するための色選び、配置パターン、素材選びについて解説しました。
ベースカラーとアクセントカラーの組み合わせ、色の心理効果、水平・垂直方向の塗り分け、部分的なアクセントカラーの活用、そして外壁素材の種類と色の組み合わせ、施工上の注意点などを理解することで、理想のモダンな外壁デザインを実現できるでしょう。
これらのポイントを踏まえ、ご自身の好みや住宅のスタイルに合った最適な組み合わせを見つけることが大切です。
※景観法の規定に基づき、お好みの色を使用できない場合がございます。
お住まいのエリアによって異なりますので、一度ご相談ください。
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編集者プロフィール

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1970年生まれ。建築業界歴29年。
大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。
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