外壁塗装は、家の外観を美しく保つだけでなく、建物の寿命を大きく左右する重要なメンテナンスです。
その工程の中でも、乾燥時間は仕上がりの美しさや耐久性を左右する重要な要素と言えるでしょう。
適切な乾燥時間を確保することで、美しい仕上がりと長持ちする塗装を実現できますが、逆に乾燥不足は、思わぬトラブルにつながる可能性も秘めています。
今回の記事では、外壁塗装の乾燥時間に関する基礎知識から、工程別の目安、そして乾燥不足によるリスクについてご紹介します。
これから外壁塗装を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装の乾燥時間とは
乾燥時間の基礎知識
外壁塗装の乾燥時間は、塗料の種類、気温、湿度など様々な要因によって大きく異なります。
塗料が完全に乾燥するまでには、数時間から数日、場合によっては数週間かかることもあります。
乾燥時間の目安は、塗料メーカーのパンフレットに記載されていることが多いので、必ず確認するようにしましょう。
一般的に、指で触っても塗料が付着しない状態(指触乾燥)を最初の目安とします。
その後、塗膜にシワやヨレが生じない状態(半硬化乾燥)になり、最終的には、強くこすっても傷つかない完全乾燥の状態となります。
各工程で適切な乾燥時間を確保しないと、塗膜の剥がれや膨れなどの不具合につながるリスクが高まります。
乾燥時間を左右する要因
乾燥時間は、塗料の種類によって大きく異なります。
水性塗料は溶剤塗料に比べて乾燥時間が長く、気温が低いとさらに乾燥が遅くなります。
また、季節や天候も大きな影響を与えます。
気温が低く、湿度が高いと乾燥時間は長くなり、逆に気温が高く、湿度が低いと乾燥は早まります。
梅雨時期や冬場は乾燥に時間がかかるため、工程計画に余裕を持たせることが重要です。
さらに、塗布する塗料の厚さによっても乾燥時間は変化します。
厚塗りすれば乾燥時間が長くなり、薄塗りであれば短くなります。
乾燥不足のリスク
乾燥不足は、外壁塗装の仕上がりに深刻な影響を与えます。
塗膜が完全に乾燥しないまま次の工程に進めば、塗膜内部に水分が浸入した状態になり、塗膜の密着性が低下します。
その結果、塗膜の剥がれ、膨れ、ひび割れなどが発生する可能性が高まります。
また、乾燥不足は、塗料の本来の性能を十分に発揮できない原因にもなります。
耐久性や防水性が低下し、外壁の保護機能が弱まるため、早期の塗り替えが必要になる可能性もあります。

外壁塗装工程別の乾燥時間
下塗り工程の乾燥時間
下塗り工程は、外壁と塗料の密着性を高める重要な工程です。
下塗り塗料の種類によって乾燥時間は異なり、シーラー系は2~3時間、フィラー系は4~6時間、防水系は16時間程度が必要な場合があります。
乾燥不足は、中塗りとの密着不良につながりやすいので、十分な乾燥時間を確保しましょう。
中塗り工程の乾燥時間
中塗り工程の乾燥時間は、一般的に3~4時間程度です。
使用する塗料の種類や気温、湿度によって多少前後します。
中塗りも下塗り同様、乾燥不足は上塗りとの密着不良に繋がり、塗膜の剥がれなどの原因となります。
上塗り工程の乾燥時間
上塗り工程は、外壁塗装の仕上げとなる工程です。
乾燥時間は、一般的に24時間以上必要です。
ただし、完全に乾燥するには数日〜数週間かかる場合もあります。
上塗り工程では、見た目だけでなく、耐久性や防水性も最終的に決まる重要な工程です。

外壁塗装乾燥時間に関するQ&A
乾燥時間を早める方法
乾燥時間を早めるには、気温が高く湿度が低い晴天を選んで作業を行うことが効果的です。
また、風通しの良い環境で作業を行うことや、乾燥時間の短い油性塗料を使用することも有効です。
ただし、油性塗料は環境への影響や安全面への配慮が必要になります。
天候不良時の対応
雨天や強風時は、塗装作業は中止すべきです。
湿度が高い状態での塗装は乾燥不良の原因となるため、天候に合わせた柔軟な工程管理が重要です。
作業計画に余裕を持たせることで、天候不良による遅延リスクを軽減できます。
乾燥確認の方法
乾燥の確認は、指触乾燥から始め、その後は塗膜の硬さや状態を確認します。
指で軽く触って塗料が付着しなければ指触乾燥です。
半硬化乾燥は指の腹でこすってもシワやヨレが生じない状態、完全乾燥は強くこすっても傷つかない状態です。
これらの状態を確認することで、次の工程への移行時期を判断できます。
まとめ
外壁塗装の乾燥時間は、仕上がりの美しさや耐久性を左右する重要な要素です。
塗料の種類、気温、湿度など、様々な要因によって乾燥時間は大きく変化します。
各工程で適切な乾燥時間を確保することで、塗膜の剥が
れや膨れなどのトラブルを防ぎ、外壁を長期間美しく保護することができます。
乾燥不足によるリスクを理解し、適切な乾燥時間を確保した施工計画を立てることが重要です。
メーカーの推奨する乾燥時間を守ること、天候に合わせた柔軟な対応、そして乾燥状態の確認を怠らないことで、理想的な外壁塗装を実現できます。
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編集者プロフィール

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1970年生まれ。建築業界歴29年。
大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。
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