雨樋からの排水!適切な方法で住まいを守る

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雨樋から流れ落ちる雨水、放置していませんか。
屋根を守り、建物を美しく保つ雨樋ですが、その排水処理を間違えると、思わぬトラブルを招く可能性があります。
基礎の劣化や地盤沈下、庭のぬかるみなど、深刻な問題に繋がることも。
今回の記事では、雨樋からの排水方法とそれぞれのメリット・デメリットを解説します。

雨樋排水方法の3つの選択肢

側溝への排水

雨樋から排水管を伸ばし、道路の側溝や公共の排水溝に直接雨水を流す方法です。
最もシンプルな方法であり、工事も比較的容易です。
道路や河川に近接している住宅には最適な選択肢と言えるでしょう。

ただし、河川や側溝など管理者が存在するため、接続が可能なのかの確認は必要になります。

しかし、配管工事が必要となるため、費用は発生します。
特に、住宅が密集している地域や、排水溝までの距離が長い場合は、高額になる可能性があります。
また、ゲリラ豪雨などの際に排水が追いつかず、側溝が溢れる可能性も考慮する必要があります。

雨水浸透マスへの排水

雨水浸透マスとは、地面に埋め込まれた雨水を貯留し、徐々に地中に浸透させるための設備です。
この方法では、雨水を直接地面に流すことがないため、地盤沈下や基礎の劣化のリスクを軽減できます。
また、側溝への負担を減らす効果もあります。

しかし、雨水浸透マスの設置には費用がかかります。
設置工事は側溝への排水よりも複雑で高額になることが多いです。

さらに、定期的な清掃が必要となる点も考慮しなければなりません。
お住まいの自治体によっては、雨水浸透マスの設置に対して補助金制度が設けられている場合がありますので、確認してみることをお勧めします。

雨水タンクへの貯留

雨樋から雨水を専用のタンクに集めて貯留し、再利用する方法です。
貯めた雨水は、庭の水やりや洗車、トイレの洗浄などに活用でき、水道代の節約にも繋がります。
災害時の非常用水としても有効です。
ただし、タンクの設置費用と、タンクの容量や設置場所の確保が必要となります。

また、雨水の利用用途を事前に検討しておくことが重要です。
使用用途が限られる場合、結局は排水しなければならないため、かえって手間が増える可能性もあります。
自治体によっては、雨水タンクの設置にも補助金制度がある場合があります。

雨樋からの適切な排水で防ぐべきトラブル

基礎の劣化

雨水が基礎に直接当たる、あるいは基礎のひび割れから浸入することで、鉄筋の腐食が進行し、基礎の強度が低下します。
ひび割れは、建物の傾斜や沈下につながる可能性があり、深刻な被害をもたらす可能性があります。
雨樋からの適切な排水は、基礎の劣化を防ぐ上で非常に重要です。

地盤沈下

雨水が地中に浸透し続けると、地盤の強度が低下し、地盤沈下を引き起こす可能性があります。
地盤沈下は、建物の傾斜や亀裂、基礎の破損など、様々な問題を引き起こします。
雨水浸透マスへの排水は、地盤への負担を軽減する効果が期待できます。

その他被害(庭のぬかるみ、植栽への影響など)

雨樋からの排水が適切に行われない場合、庭がぬかるんでしまう可能性があります。
これは、歩行の困難さだけでなく、植物の生育にも悪影響を及ぼします。
また、建物の周辺に水が溜まることで、害虫の発生リスクも高まる可能性があります。
適切な排水方法を選択することで、これらの問題を回避できます。

雨樋排水工事の注意点

工事費用と期間

工事費用は、排水方法、配管の距離、地盤の状態などによって大きく変動します。
側溝への排水が最も安価ですが、雨水浸透マスや雨水タンクの設置は、より高額になる傾向があります。
工事期間も同様に、工事規模によって異なります。

工事後のメンテナンス

雨水浸透マスや雨水タンクは、定期的な清掃や点検が必要です。
詰まりや故障など、問題が発生した場合には、速やかに業者に連絡しましょう。
適切なメンテナンスを行うことで、排水システムの長寿命化を図り、トラブルを未然に防ぐことができます。

自治体による補助金制度

多くの自治体では、雨水浸透マスや雨水タンクの設置に対して補助金制度を設けています。
これは、地盤沈下対策や節水対策、環境保全への貢献を促進するためです。
補助金の金額や申請方法は、自治体によって異なりますので、お住まいの地域の市町村役場などの環境保全課などに問い合わせて確認しましょう。
補助金制度を活用することで、工事費用を大幅に削減できる可能性があります。

まとめ

雨樋からの排水方法は、側溝への排水、雨水浸透マスへの排水、雨水タンクへの貯留の3つの選択肢があります。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、住宅の状況や予算、生活スタイルなどを考慮して最適な方法を選択することが重要です。
地盤沈下や基礎の劣化といったトラブルを防ぐためにも、適切な排水方法を選び、専門業者に依頼して施工を行うことをお勧めします。
工事後のメンテナンスも忘れずに、快適な住環境を長く維持しましょう。
適切な排水処理で、安心安全な暮らしを守りましょう。

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編集者プロフィール

小笹 正幸
小笹 正幸
1970年生まれ。建築業界歴29年。
大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。