外壁を濃い色にする前に知っておくべきデメリットと成功の秘訣

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家の外観は、その人のスタイルと個性を映し出す鏡のようなものです。
多くの住宅所有者は、自らのスタイルを反映させることにこだわり、外壁の色選びにも熱心です。

しかし、色選びにはただ好みの色を選ぶだけでなく、長期的な観点も必要です。
特に濃い色の外壁は、その鮮烈な美しさが魅力的ですが、同時にいくつかのデメリットも潜んでいます。
今回の記事では、濃い色の外壁を選ぶ際デメリットと、そのデメリットを補うための具体的なコツをご紹介します。

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※景観法の規定に基づき、お好みの色を使用できない場合がございます。
お住まいのエリアによって異なりますので、一度ご相談ください。
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□濃い色の外壁の魅力に潜むデメリット

濃い色の外壁は、その存在感と高級感で注目を集めますが、その選択はいくつかの慎重な考慮が必要です。
以下に主なデメリットを挙げ、それぞれを解説します。

1:色褪せが目立つ

濃い色の外壁は、色褪せが目立ちやすく、特に紫外線の影響を受けやすいです。
これにより、外壁の美観が低下し、メンテナンスの手間とコストが増加します。

2:汚れや劣化が顕著

濃い色は汚れや劣化が顕著に見えます。
特に都市部では汚れが目立ちやすく、外観を損なう原因となり得ます。

3:近隣との調和が取りづらい

日本の住宅地では、一般的に淡い色が多用されます。
濃い色の外壁は近隣の家と調和しにくく、時にはトラブルの原因にもなります。

4:飽きる可能性

色に対する好みは変化しやすく、特に濃い色は飽きやすい傾向があります。
長期にわたる外壁の色に不満を感じるリスクも考慮が必要です。

□濃い色の外壁を成功させる5つのコツ

濃い色の外壁を選ぶ際の失敗を避けるためには、以下の5つのコツを押さえておくことが大切です。

1:色分けしてポイントとして塗る

濃い色をポイント使いすることで、インパクトを与えつつも、全体としての調和を保てます。
例えば、一階と二階で色を分ける、玄関部分だけに濃い色を使用するなどが考えられます。

2:原色より少し薄い色を選ぶ

原色は強い主張をしますが、ワントーン薄い色を選ぶことで、周囲との調和を取りつつ、個性を保てます。

3:他の部分との色の相性を考慮

玄関ドアやサッシ、屋根など他の部分との色の相性を考慮することで、全体のバランスを取ることが重要です。

4:耐候性の高い塗料を選ぶ

濃い色の外壁は、変色や劣化が目立ちやすいため、耐候性が高い塗料の選択は非常に重要です。

5:艶消し塗料の選択

濃い色の場合、艶消し塗料を選ぶことで、落ち着いた印象を与えられます。

□まとめ

濃い色の外壁は、その魅力と同時にいくつかのデメリットも伴います。
色褪せや汚れの目立ちやすさ、近隣との調和の難しさ、色に対する飽きのリスクなどが挙げられます。

しかし、ポイント使い、色の調和、耐候性の高い塗料の選択、艶消し塗料の利用など、濃い色を成功させるためのコツを押さえることで、これらのデメリットを克服し、個性的で魅力的な外観を実現できます。
濃い色の外壁を選ぶ際は、これらの点を熟慮して、自分の家に最適な選択をすることが重要です。

編集者プロフィール

小笹 正幸
小笹 正幸
1970年生まれ。建築業界歴29年。
大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。
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