屋根塗装の下地処理の重要性と正しい手順を解説!

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家を持つということは、そのメンテナンスにも責任を持つということです。
特に屋根塗装は、一見単純な作業に見えがちですが、その成功のカギは「下地処理」にあります。
この記事では、下地処理の重要性とその具体的な作業内容について、失敗しないためのポイントを詳しく解説します。
屋根塗装を考えている方、特に下地処理についての知識が乏しい方は、ぜひ参考にしてください。

□屋根塗装の下地処理の重要性とその影響

*ヒビ割れのリスク

ヒビ割れは、見逃してはいけない下地処理の重要なポイントです。
建物は常に微妙な動きをしており、その結果としてヒビ割れが発生することがあります。
このヒビ割れを適切に補修しないまま塗装を行うと、塗膜が割れてしまい、最悪の場合、室内に雨漏りを引き起こす可能性があります。
そのため、ヒビ割れの補修は、下地処理で最も注意すべきポイントの1つです。

*塗膜の剥離と膨れ

塗膜の剥離や膨れも、下地処理で特に注意すべき問題です。
既存の塗膜が弱っている場合、高圧洗浄やケレン作業を適切に行わないと、新しい塗料が剥がれたり膨れたりする可能性があります。
特に、塗膜の膨れは、塗料の透湿性が弱いと発生しやすく、これが原因で室内の湿度が上がることもあります。
適切な下塗り材の選定や塗布量の管理も、このような問題を防ぐために重要です。

□下地処理の具体的な作業内容

1.高圧洗浄

高圧洗浄は、屋根の古い塗膜や汚れを効率よく取り除く作業です。
この作業を怠ると、新しい塗料が旧塗膜と一緒に剥がれてしまい、結果的に費用が余分にかかってしまいます。

ただし、高圧洗浄にはデメリットもあります。
水道代がかかる、乾燥に時間が必要、騒音が発生するなど、注意が必要です。
特に騒音については、近隣への挨拶や業者の選定にも影響します。

2.クラック補修、シーリング補修、ケレン、目止め

これらの作業は、屋根塗装の品質と持続性に直接影響を与えます。
クラック補修は、ヒビ割れを防ぐために不可欠です。
シーリング補修は、水の侵入を防ぐために重要です。

ケレンは、既存の塗膜を取り除く作業で、これが不十分だと新しい塗料がしっかりと定着しません。
目止めは、新しい塗料がしっかりと定着するための下地作りです。

□まとめ

屋根塗装の下地処理は、成功のためには避けて通れないステップです。
ヒビ割れや塗膜の剥離、膨れなど、多くの問題が下地処理で解決されます。
高圧洗浄やその他の具体的な作業も、品質と持続性に大きく影響を与える要素です。
この記事を参考に、失敗しない屋根塗装を目指してください。

編集者プロフィール

小笹 正幸
小笹 正幸
1970年生まれ。建築業界歴29年。
大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。
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