日本瓦の住宅を所有している方はいらっしゃいますか。
日本瓦の住宅では、よく塗装が不要であるといわれます。
しかし、メンテナンスも必要ないと勘違いされがちです。
今回の記事では、日本瓦の劣化症状について解説します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
□日本瓦は塗装不要?
冒頭でもご紹介したように日本瓦は塗装が必要ないといわれることが多いです。
結論から申し上げますと、塗装によるメンテナンスは必要ありません。
しかし、漆喰によるメンテナンスは必要です。
日本瓦は粘土を高温で焼いて作るので、焼き締まっており、それ自体の耐久性が非常に高いです。
屋根自体に強い衝撃が加わって割れてしまうことはありますが、割れさえしなければ瓦自体の耐用年数は50年以上にも上ります。
また、耐火性や防水性にも優れているため、塗装をしてこれらを補填する必要がないのです。
このように耐久性自体は高い瓦ですが、漆喰によるメンテナンスは必要です。
漆喰とは、瓦と屋根を接着させるために塗られるもので、定期的なメンテナンスが必要になります。
これを行わないと、漆喰が劣化するため、そこから雨漏りが発生してしまう可能性があります。
これを防ぐためにも、漆喰によるメンテナンスを行って屋根と瓦との密着度を上げる必要があるのです。
□日本瓦の劣化症状とは?
前章では日本瓦が耐久性に優れているということをご紹介しましたが、万能ではありません。
以下のような劣化症状が現れることが多く、気を付ける必要があります。
*割れ
割れは地震や飛来物による衝撃によって発生します。
割れを放置したままにしておくと、その部分から水が浸入して雨漏りの原因になってしまう可能性があります。
*変色
日光が強い場所では、変色が起こってしまう可能性があります。
ただし、耐熱性に優れている瓦は変色するだけでメンテナンスする必要はありません。
見栄えが悪くなるという心配がある方は、メンテナンスを行っても良いでしょう。
*コケ
水はけが悪い箇所や日陰になる時間が長い箇所で発生しやすいのがコケです。
瓦は防水性に優れているため、基本的には心配いりませんが、注意しておくと良いでしょう。
□まとめ
今回は、日本瓦は塗装メンテナンスが不要であることと日本瓦に起こる劣化症状についてご紹介しました。
塗装によるメンテナンスは必要ありませんが、漆喰のメンテナンスを怠ってしまうと雨漏りのような被害に遭ってしまう可能性があります。
これを防ぐためにも、定期的に屋根のメンテナンスに気をつけるようにしてくださいね。
編集者プロフィール
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1970年生まれ。建築業界歴29年。
大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。
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