外壁塗装を行う際に、最も重要なことは乾燥時間を守ることです。
乾燥時間を取らなかった場合、剥がれや膨れを引き起こすリスクがあります。
そのため、このようなリスクを防ぐために乾燥時間について把握しておくことが必要です。
今回は、外壁塗装の乾燥時間について紹介します。
□外壁塗装の乾燥には段階がある
外壁塗装の乾燥には、4つの段階があります。
1.指触乾燥
最初の乾燥が、指触乾燥です。
指で軽く塗膜に触れたときに塗料が指に付着しないくらいの乾燥状態です。
指触乾燥までには、塗装後1〜2時間かかります。
この段階では、表面は乾燥していますが、塗膜の内側は乾燥していません。
そのため、次の工程に進むことはできない段階と言えます。
2.半硬化乾燥
半硬化乾燥は、塗膜を軽く擦っても傷が付着しない乾燥状態です。
そのため、重ね塗りの工程に進められます。
半硬化乾燥までには、通常、数時間から1日かかります。
各メーカーが定めている間隔時間は、おおよそ半硬化乾燥に必要な乾燥時間です。
3.硬化乾燥
硬化乾燥は、塗膜を強く擦っても、押し付けても問題ないくらいの状態です。
ここまで乾燥するためには、1週間ほど期間が必要です。
硬化乾燥の段階は、目視では完全に乾燥しているように見えます。
しかし、塗膜の内部では硬化が続いている状態となっています。
4.完全乾燥
完全乾燥は、塗膜の内部で、塗料が完全に硬化している状態のことを指します。
2週間から1ヶ月の乾燥時間が必要です。
□塗料や季節によって乾燥時間は変わる?
乾燥時間は、季節や気候によって変わります。
一般的に、外気温が低くなればなるほど、乾燥時間は長くなります。
そのため、夏場は乾燥時間が短くなり、冬は長くなる傾向にあります。
また、冬場はあまりにも気温が低すぎると外壁塗装自体を行うことが難しいです。
具体的な温度は、5℃以下です。
他にも、梅雨の季節は雨が降りやすく、湿度が高いと外壁塗装を行うことができません。
冬や梅雨の季節であっても、気温が5℃以上で湿度が85%以下の気候状態であれば、塗装はできます。
そのため、「この季節は塗装できない」ということではありません。
乾燥時間は、気候だけでなく塗料によっても異なるので、業者に確認するようにしましょう。
□まとめ
乾燥には、全部で4つの段階があります。
乾燥時間をきちんと守らないと、塗装してもすぐに剥がれたり、ひび割れしたりする可能性があります。
見た目は乾燥しているように見えても、塗膜の内部は未乾燥の段階もあります。
業者に塗装を依頼する際は、乾燥時間を設けているか必ず確認することをおすすめします。
編集者プロフィール
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1970年生まれ。建築業界歴29年。
大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。
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