ガルバリウム屋根にするメリットとは?種類についても解説!

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屋根は家を守る盾であり、その材質選びは住まいの快適性と安全性を左右します。
特にガルバリウム鋼板は、その優れた特性で注目を集めています。
この記事では、家づくりやリフォームを検討されている方に向けて、ガルバリウム屋根の選択に際して考慮すべき耐久性、耐熱性、耐震性のメリットと、それぞれの屋根の種類が持つ特性について解説します。

□ガルバリウム屋根のメリット

*長期にわたる耐久性

ガルバリウム屋根は、その耐久性で他の材質を圧倒します。
スレート屋根の耐用年数が平均20年程度であるのに対し、ガルバリウムは25年以上の長寿命を誇ります。
この長期間にわたる耐久性は、亜鉛とアルミニウムの合金層による犠牲暴食機能(亜鉛が犠牲となって腐食することで鉄の腐食が防止されること)と、アルミの耐久性に起因します。
積雪地帯や酸性雨が多い地域においても、その劣化を抑制し、長期にわたる安心を提供します。

*優れた耐熱性

ガルバリウム屋根の耐熱性は、その構成成分に由来します。
アルミニウムが55%を占める合金層は、熱に強く、従来の亜鉛鉄板よりも高い耐熱性を実現しています。
この特性は、炎天下でも屋根材の劣化を抑え、内部への熱の進入を緩和します。

*圧倒的な耐震性

軽量であることは、ガルバリウム屋根の大きな利点です。
瓦の10分の1という軽さは、地震発生時の建物への負担を軽減し、被害を最小限に抑えます。
カバー工法にも適しており、既存の屋根を撤去することなく、新しい屋根材を追加することが可能です。
この軽量さが、耐震性の高さに直結し、安全な住環境を実現します。

□ガルバリウム屋根の種類とその特性

1:横葺きの特徴と適用

横葺きは、屋根に対して水平方向にガルバリウム鋼板を配置する方法です。
この方式は、屋根勾配が緩やかな建物には適していませんが、断熱材を含むバリエーションが存在し、リフォームに最適です。
断熱材なしの選択肢は、コストを抑えたい場合に有効で、伝統的な建築様式にも適応します。

2:縦葺きの利点と課題

縦葺きは、屋根に対して垂直方向に材料を配置するスタイルで、ゆるい勾配の屋根にも対応可能です。
心木を使用しない現代的な方法は、耐久性を高め、メンテナンスの手間を減らします。
しかし、大雨時の水の流れを考慮する必要があり、雨樋の設計に注意を要します。

3:瓦調葺きの美観とコスト

瓦調葺きは、瓦の美しさを模したガルバリウム屋根です。
瓦の重厚感を保ちつつ、屋根の重量を軽減することができますが、瓦に比べてコストが高く、定期的なメンテナンスが必要となります。
見た目を重視する方にとって魅力的です。

4:折板葺きの機能性と適用範囲

折板葺きは、その構造に特化した屋根材で、大規模な施設に適しています。
一般住宅では少なくとも、下地が不要な場所での使用が見られます。
デザイン性と経済性を兼ね備えた折板葺きは、特に商業施設や公共の建築物においてその価値を発揮します。

□まとめ

ガルバリウム屋根は、その耐久性、耐熱性、耐震性に優れ、多様な種類がそれぞれの建築スタイルや環境に合わせて提供されています。
横葺き、縦葺き、瓦調葺き、折板葺きといった各種類の特性を理解し、それぞれのニーズに合った選択をすることで、長期にわたる安心と快適性を手に入れられます。
賢明なあなたや建築のプロフェッショナルは、この情報をもとに、最適な屋根材を選定しましょう。

編集者プロフィール

小笹 正幸
小笹 正幸
1970年生まれ。建築業界歴29年。
大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。
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